クレジットカードのステータスとランク
近年はキャッシュレスが浸透し誰もがクレジットカードを利用するようになり「クレジットカードにステータスは無い」もしくは「クレジットカードのステータスは無くなった」と言われるようになっていますが、そんなことはありません。クレジットカードの世界にはステータスによるランキングが存在します。
クレジットカードのステータス
クレジットカードのステータスとは、そのクレジットカードに対する社会的評価や信頼性のことになります。一般的に、クレジットカードのステータスは、「カードのランク別のステータス」と「カード会社によるステータス」の2つに分かれます。
クレジットカードのステータスは、発行会社によって異なります。一般的には、プローパー>銀行系>空港系>その他の順で高くなる傾向があります。また、VisaやMastercardといったブランドは同じでも、発行会社が違えば提供されるサービス内容が異なります。さらに、クレジットカード発行会社が独自に発行しているプロパーカード、銀行が発行元である銀行系クレジットカードは信頼性が高く、ステータスが高いとされています。
プロパーカードとは、国際ブランドが「直接発行」するクレジットカードのことで、提携カードとは異なり、ステータス性が高いのが特徴です。また、「プロパー」とは「特有の」「正規の」といった意味を表す言葉であり、「プロパーカード」とは「カード会社が独自に発行しているクレジットカード」のことを指します。
クレジットカードのランク
クレジットカードのランクは大きく4種類あり、ステータスが低いとされている方から順に一般カード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードとなっています。ランクが高いほど、年会費が高くなりますが、付帯している保険やサービスが充実していることが多いです。一般的にゴールドカード以上が高ステータスとみなされています。
ステータスの高いクレジットカードのメリット
豪華な優待特典や特別なサービスを受けられる
ステータス性の高いクレジットカードは、一般カードにはないラグジュアリー特典やサービスが付帯しています。例えば、空港ラウンジの利用、コンシェルジュサービスの提供、ホテルやレストランの優待、高額な海外旅行保険の補償などがあります。これらの特典やサービスは、旅行やビジネスなどで快適さや便利さを高めるだけでなく、ワンランク上の生活を楽しむことができます。
社会的な地位や返済能力の高さを示せる
ステータス性の高いクレジットカードは、審査が厳しく、年収や利用実績などが高い水準であることが求められます。そのため、ステータス性の高いクレジットカードを持っていることは、社会的な地位や返済能力の高さを証明することにもなります。特に海外では、カードのランクによって身分証明書代わりにされたり、高級レストランの入店時に確認されたりすることもあります。
また、ステータス性の高いクレジットカードは、券面デザインが優れていたり、金属性だったりするものが多くあります。これらのカードは見た目にもインパクトがあり、周囲から一目置かれる可能性が高くなります。実際に、セゾンカードが実施したアンケートでは、回答者の82%が他人のカードの色をチェックした経験があると回答しています。
ステータスの高いクレジットカードのデメリット
高額な年会費
ステータス性の高いクレジットカードはメリットである最上級のサービスを享受できる反面、サービス対価としての高額な入会金・年会費が必要となります。
- アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード
入会金:¥550,000 年会費:¥385,000 - ダイナースクラブ ロイヤルプレミアムカード
入会金:¥550,000 年会費:¥550,000 - ラグジュアリーカード Mastercard Black Diamond
入会金:¥1,100,000 年会費:¥660,000
入会基準と審査基準が高い
ステータス性の高いクレジットカードは基本的に発行会社からの「インビテーション制(招待制)」が取られています。ランク下位のクレジットカードを保有し、その利用方法や利用金額などを総合的に事前に精査し、相応しい会員に対してインビテーションが発行されるため直接申込などはありません。
クレジットカードのステータスとランク まとめ
クレジットカードを選択する際は優待や特典でクレジットカードを選択することが多いと思いますが、ステータスは人によって異なるため、自分に合ったクレジットカードを選ぶことが重要です。ステータスカードを持つことで、周囲から一目置かれたり、特典を享受したりすることができますが、年会費や審査の厳しさに注意する必要もあります。
ステータス性が高いクレジットカードは年会費が高く、審査も厳しい傾向がありますが、普通の生活に飽き足らず、ワンランク上の生活を望む人にとっては、ステータス重視でカードを選ぶことは一つの選択肢となるでしょう。
最後まで投稿を読んでいただきありがとうございます。クレジットカード選択の一助になれば幸いです。